楊家魯肉飯(やんちゃーるうろうふぁん)

魯肉飯は台湾の国民食ともいえるご飯です。街角でもコンビニでも何処ででも売っていますが、やっぱりそれぞれの家の味が一番だと、みんなが思っている(笑)ご飯です。

台湾の魯肉飯は豚肉がほとんどミンチ肉のサイズですが、月和茶ではかなりの大き目サイズです。本場のものを先に食べたお客様は、あれっ?お肉ばっかりで汁が少ない・・と思われるようです。で、ちょっと魯肉飯の話を。

月和茶を開店する時、魯肉飯は絶対に外せないメニューでした。試作を重ねて、重ねて・・、だけどどうしてもあの味、いつも食べている台湾の母の味(媽媽的味道)にはなりません。とうとう、本家本元の媽媽に指南を乞うことに。材料や作り方は、ほとんど間違っていなかったのですが、全く違う部分もあり、媽媽の秘伝を伝授されました。それでも媽媽には合格をもらえなかったのですが(笑)

媽媽は大きな鍋いっぱいに肉燥(台湾語ではバースといいます)を作っていました。父や4人の兄弟はお肉が大好きだったので、お肉はすぐになくなります。媽媽はいつも初めからお肉は食べず、肉燥の汁だけをご飯にかけていました。残った汁も最後までご飯にかけて食べていました。

月和茶の魯肉飯はお肉好きの楊家の味、大きいお肉をゴロゴロ入れようって決めました。媽媽は6年前に他界しましたが、魯肉飯を大きな寸胴で仕込むたびに、媽媽的味道を思い出します。

楊家魯肉飯はとても大切な一品です。長い間、皆さまに愛していただいて、多謝多謝。これからも、どうぞ大きなゴロゴロお肉の魯肉飯をよろしくお願いいたします。

※魯肉飯の汁だけかけた汁ご飯は、米粉定食でお試しいただけます。また、汁多めがお好きな方は、遠慮なくスタッフにご注文くださいませ。

 

鳳梨酥のこと

 

小さい頃から食べていたおなじみの鳳梨酥。月和茶で販売をはじめてから1年がたちました。販売するまでには何度も試作をくりかえしましたが、なかなか納得できるものができませんでした。生地を変えたり、中にお餅をいれたり、生のパイナップルを仕込んでみたり。なんとか月和茶のオリジナルをと、こだわっていました。そうこうしているうちに、ある日、レシピノートを入れたカバンを置きびきされてしまったのです。・・・で、月和茶オリジナル鳳梨酥をつくるのはあきらめてしまいました。

それから3年、日本にも台湾の鳳梨酥を専門に売るお店が出来てきました。台湾でも鳳梨酥のコンテストも盛り上がっているのを見つつ、やっぱり作りたい!と強い気持ちが再燃してきました。

前の試作レシピがないので、一からの挑戦です。まずはシンプルにおいしい生地で、パインそのものの餡を包んでみました。が、なんと1回目の試食でスタッフみんながOKを出してくれたのです。あとは餡の固さや生地とのバランスを微調整、めでたく月和茶オリジナル鳳梨酥の完成です。

今思うと、あの時レシピノートをなくしてしまった事で、変なこだわりも一緒に捨てられたのだなぁと感じました。こだわりも大事だけど、こだわりすぎて失敗することも(笑)めでたし、めでたし。